hmm, by 東京都美術館ミュージアムショップ | ふむふむ

2026/01/09 16:00

年の初めを迎える1月は、ただ「お正月」というだけでなく、冬の空気に静かな美しさを感じる季節でもあります。そんな時期にこそ、日常空間に上質なアートのしつらえを取り入れるのもおすすめです。今回は、伊藤若冲の作品が楽しめる、屏風や掛け軸といった日本の伝統的なインテリアアイテムを2種類ご紹介します。

華やぎのある和のインテリア — 屏風

伊藤若冲の名作「樹花鳥獣図屏風」をモチーフにしたミニ屏風は、六曲一双仕立てで、白象や鳳凰といった吉祥のモチーフが描かれています。屏風を広げて飾るだけで、空間に日本らしい気品を添えてくれて、一気に華やかに。コンパクトなサイズなので、玄関やリビング、和室の棚の上など、ちょっとした場所に置くだけで格調高いしつらえになります。
使わないときは折りたたんで化粧箱に収納でき、現代の暮らしに寄り添うアイテムです。

▼樹花鳥獣図屏風
伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」は、六曲一双の屏風に、獣と鳥が共存する楽園の情景を描いた作品です。右隻には象や獅子、鹿などの獣、左隻には鳳凰や孔雀といった鳥が配され、画面全体に生命のにぎわいが広がります。約1cmの升目を一つずつ塗り重ねる「升目描き」による表現は、緻密さと華やかさを兼ね備えた圧巻の仕上がり。縁起のよいモチーフに囲まれながら、新しい年が始まる一月にふさわしい、明るさと華やかさを感じられる一作です。

右隻「獣尽くし」
左隻「鳥尽くし」


静かに空間を彩る — 掛け軸(タペストリー)

壁を飾る掛け軸は、まさに季節を映すしつらえの王道。古来より日本では、季節の節目に合わせて掛け軸を替える習慣があります。
新年の時期には、晴れやかさと落ち着きを併せ持つ絵柄を選ぶことで、部屋全体に格調高い雰囲気と季節感をもたらします。

▼動植綵絵「雪中鴛鴦図」
「雪中鴛鴦図」は、伊藤若冲「動植綵絵」全30幅のうちの一幅で、雪に包まれた冬の水辺を描いた作品です。石の上に佇む雄と、水中に身を沈める雌の鴛鴦が静かな対比を生み出しています。
白く浮かび上がる雪には、表と裏から彩色を施す「裏彩色」の技法が用いられ、奥行きのある質感が表現されています。寒さの残るこの季節にこそ、若冲が描いた澄んだ冬景色の魅力をじっくり味わいたい一作です。


▼群鶴図
七羽の鶴が寄り添い、首や脚を巧みに重ねることで、一体感のある豊かな構図を生み出している本作。入り組んだ造形を一羽一羽丁寧に描き分けながら、全体には整った美しさが保たれています。
白を基調とした画面の中で、鶴の顔に配された赤色が印象的に映え、静かな冬景色に生命感を添えています。澄んだ空気を感じる冬の季節に、細部まで見入って楽しみたい一幅です。

細やかな線と生命感あふれる表現が魅力の伊藤若冲の世界は、屏風や掛け軸として空間に奥行きと品格をもたらします。空気が澄み、景色がいっそう美しく感じられる冬の季節に、静かな彩りとして暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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