前回、ムンクの叫び飴、ダヴィンチのモナリザ飴の製造現場をレポートしましたが、
いかがでしたでしょうか。
▼製造現場の裏側!ムンク飴ができるまで
▼製造現場の裏側!モナリザ飴ができるまで
製造現場の裏側ってドキドキしてとても面白くて、もっと見たくなりますよね!
そんな声にお応えして、第3弾を公開しちゃいます。
では、また工房へ行ってみましょう。
もうこの時点で顔バレ
いつも、顔の中心から組み立てていきますが、
今回の顔、なんか白いですよね。
眉がきりっとしていて、目の下が赤くて…
…もう分ってしまいましたか!?
顔がリアルすぎて、横たわる景色がかなりシュールです。
もうここでネタばらしですが、
皆さんご存じの、そう!
東洲斎写楽の浮世絵「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」です。
“さんだいめおおたにおにじのやっこえどべえ”、と読みます。長い。
寛政6年(1794年)5月河原崎座で上演された演目「恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)」の中で
三代目大谷鬼次が演じた「奴江戸兵衛」を描いた作品がモチーフです。
丸みを持たせながら細工していく職人の技
「大首絵」という、上半身を大きく描いた絵が特徴の元絵に負けず劣らず、
こちらも飴の面積目一杯つかって、ダイナミックに顔を作りあげていきます!
着物部分は、オレンジ・黒・白が交互に重なってパーツが細かい中で、
円形に成型するために、鉄板に添わせながら細工していく工程は、職人の技が必要な部分です。
引き伸ばされて完成が見えてきた!
巻き寿司状態のときは、凛々しさが伝わってくるキリっとした男性らしいお顔でしたが、
千歳飴状態になった大谷鬼次は、丸っこくてとてもキュート。
並んだ姿は、なんだか兄弟みたいで可愛いです。
今からカットされてきますよ!
か、かわいい♡
ちゃんと浮世絵らしさは残しながらも、
とても愛くるしい姿になって完成しました!
白色の飴となって完成したこちらの柄は、ミルク味です。
子供から大人まで食べやすい味ですよね。
「Who am I?」って?
「Who am I?」は、名画のキャラクターたちが「私は誰でしょう?」と、
手に取った方に話しかけるイメージで名付けました。
顔が少しばかり“へにょっ”となっていても、それはご愛敬。
少しずつ変化している可愛らしい表情を楽しんでくださいね。
さて、3回続けてレポートした、オリジナルキャンディ製造の裏側はいかがでしたでしょうか。
ショップスタッフも、とても楽しい現場を見られてワクワクしました♪
ただの“おもしろキャンディ”ではない!
丹精込めて作ってくれた職人さんの匠の技と、
企画したミュージアムショップスタッフの愛情が詰まった一粒一粒を
ぜひぜひお手に取って楽しんでくださいね。