ラッピングが無料に♪詳細はこちら
なら 手数料無料で 月々¥600から
●図録 Catalog
上野アーティストプロジェクト2024「ノスタルジア―記憶のなかの景色」
Ueno Artist Project 2024:Nostalgia ―Scenery in Memory
開催:東京都美術館
会期:2024年11月16日(土) - 2025年1月8日(水)
サイズ:29.7×21×1.2cm
ページ数:111ページ
編集、発行:東京都美術館
--------------------------------------
東京都美術館 開催の展覧会「上野アーティストプロジェクト2024『ノスタルジア―記憶のなかの景色』」の図録です。
本展では、懐かしい風景、そしてノスタルジア(nostalgia 英語で郷愁の意味)について考えたいと思います。「ノスタルジア」とは、もともとギリシャ語の「ノストス(家に帰ること)」と「アルゴス(痛み)」の合成語で、故郷へと帰りたいが、けっして戻れない心の痛みのことを意味します。元々は望郷の思い、いわゆるホームシックと同じような意味でしたが、現代では二度と戻ることができない過去(子ども時代など)の記憶を、現在の風景や情景に重ね合わせて味わう、切なくも複雑な感情のことをいいます。
このノスタルジアを強く感じさせる風景、人のいる情景、幻想絵画などを描いてきた個性的な8名の作家たちを紹介します。日常の街の風景を愛しむように描いている阿部達也と南澤愛美。子どもたちのいる光にあふれた情景を描き出す芝康弘と宮いつき。幻想も含めて、それぞれ独特の「記憶のなかの景色」を表現している入江一子、玉虫良次、近藤オリガ、そして久野和洋。
彼らは、それぞれの異なった道を歩みながら、どこか時空を超えたような、普遍的な原風景(人の心の奥底にある原初の風景)を探し求めているように思えます。本展では、彼らの作品を鑑賞することを通して、あらためて、ノスタルジアという複雑な感情が持っている意味と可能性を探っていきます。
作家
--------------------------------------
阿部達也(二紀会)
南澤愛美(日本版画協会)
芝康弘(日本美術院)
宮いつき(創画会)
入江一子(独立美術協会、女流画家協会)
玉虫良次(一水会)
近藤オリガ(新制作協会)
久野和洋(立軌会)
目次 contents
--------------------------------------
ノスタルジアー街と風景、子ども、道
山村仁志
第1章 街と風景
阿部達也
南澤愛美
第2章 子ども
芝康弘
宮いつき
第3章 道
入江一子
玉虫良次
近藤オリガ
久野和洋
作家が語るノスタルジアー8つの質問と答え
主要参考文献
出品リスト
みどころ
--------------------------------------
1. ノスタルジアの多様さを知る
本展は、大正生まれから平成生まれまで、様々な世代の、また幼いころに過ごした地域や環境がそれぞれ異なる、8人の「記憶のなかの景色」です。日常風景、子どものいる情景、そして異国の人々、幻想の都市など、個性的な表現による、多様なノスタルジアの世界をご覧ください。
2. リラックス・スペースでくつろいでノスタルジアを味わう
展覧会会場では、高さが約12メートルある吹き抜け天井のギャラリーAの中央に設けた休憩スペースを、4人の作家の大きな絵画で取り囲みました。中でも、玉虫良次が5年をかけて描き続けた連作《epoch》10点を、今回初めて全体を横に連結させた約16メートルの大作パノラマはみどころの一つです。ノスタルジアとは、私たちに人生への振り返りを促すものであり、画家の作品のみならず、自分自身の内面を見直すきっかけにもなります。ぜひ図録でゆっくり鑑賞して、ノスタルジアを感じてください。
【東京都美術館公式ホームページより】
新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。