本格的な夏の気配を感じる季節。暑さ対策も大切ですが、どうせなら心も涼しく、気持ちも軽やかになるような「夏雑貨」を取り入れてみませんか?今回は、インテリアとしても映える、アートな風情をまとった夏小物を3つご紹介します。日々の暮らしを、少し特別なものにしてくれる逸品たちです。
1. 風流な音色と猫の世界──歌川国芳「猫風鈴」
まずおすすめしたいのが、江戸時代の浮世絵師・歌川国芳の作品をモチーフにした風鈴です。

風鈴 江戸猫 7,700円(税込)
国芳といえば、ユーモラスな猫の絵で知られる絵師。そんな彼の代表作のひとつ「見立東海道五拾三次 岡部 猫石の由来」に登場する踊る猫又たちが、夏の風物詩・風鈴になって登場しました。
頭に手ぬぐいをちょこんと乗せて踊る猫の姿は、なんとも愛嬌たっぷり。江戸の人々も思わず微笑んだであろうこの猫たちは、現代の暮らしの中でも、ベランダや窓辺でそっと揺れながら、私たちに涼を届けてくれます。
本体は職人による手吹きガラス製。薄く仕上げられたその姿は軽やかで、耳に届く音もどこか涼やか。風鈴の舌(ぜつ)には細やかな凹凸加工が施されており、金色に煌めく猫の短冊が夏風を受けて、繊細で複雑な音色を奏でます。
高級感のある化粧箱入りなので、夏の贈り物にもぴったりですね。見た目の愛らしさと本格的な音の響き、その両方を楽しめる逸品です。
2. 夏のおしゃれ&実用アイテム──アート柄「手ぬぐい」
次にご紹介するのは、夏に何枚あっても嬉しい「手ぬぐい」。当店のオンラインショップには、現在21種類の手ぬぐいをご用意しています。
手ぬぐい 各種 770円~1,980円(税込)
手ぬぐいは古くから生活の中で重宝されてきた万能布。汗拭き、日除け、キッチンや洗面所のタオル代わり、時には簡単なラッピング布としても大活躍します。
浮世絵や日本画、現代アートの作品をモチーフにしたデザインの手ぬぐいが揃っており、使うだけで気分が華やぐと、大変人気です。
伊藤若冲、葛飾北斎、歌川国芳、鳥獣戯画など、名画が大胆にあしらわれたものは、広げるとちょっとしたアートパネルのよう。お気に入りの額に入れて飾るのも素敵です。
また、乾きやすく衛生的なので、外出時のマイタオルとしても活躍。バッグに一枚忍ばせておけば、急な汗や日差しの強い時も安心です。選ぶ柄によって、大人の遊び心を表現できるのも魅力ですね。
3. 伝統とアートの融合──「扇子」で涼を持ち歩く
最後にご紹介するのは、夏の身だしなみアイテム「扇子」です。アートデザインが融合した扇子は、選ぶ楽しさもいっぱい。東京都美術館のロゴマークが記された、ミュージアムショップのオリジナル扇子も、この時期の人気土産です。

扇子 各種 1,870円~3,080円(税込)
浴衣姿に合わせるのはもちろん、普段使いのバッグにも一つ入れておくと便利です。通勤やお買い物で外出するときに、さりげなく使いこなしてみたい大人アイテム。
広げた瞬間にふわりと感じる涼風。使うたびに気分も上がります。さっと扇子を開く仕草に、大人の余裕を感じますよね。
道具としての役目だけでなく、所作までも美しくしてくれるのが扇子のいいところ。
キャラクターとのコラボデザインもあり、親しみやすいアートデザインが充実しているので、男女問わず、贈り物にもおすすめです。
風鈴、手ぬぐい、扇子──どれも昔ながらの日本の夏を彩るアイテムですが、現代の暮らしにもすっと馴染みます。「ただ涼むための道具」ではなく、「目で楽しみ、心を潤すアイテム」として選ぶことで、暑い日々も少し心豊かに過ごせそうですね。お気に入りの一点を見つけて、この夏をもっと心地よく、楽しんでみませんか?