hmm, by 東京都美術館ミュージアムショップ | ふむふむ

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2024/07/20 10:20

2024年7月20日(土)から開幕の企画展「大地に耳をすます 気配と手ざわり」では、自然に深く関わり制作をつづける現代作家5人を深く知ることができます。


5人の作品は、野生動物や山の人々の生活、変化する風景や植生、生命の輝き、自然の驚異を捉え、自然と共に生きる喜びに満ちています。同時に、自然の厳しさと神秘を鮮やかに描き、人間の力の及ばない自然への畏敬と敬意を呼び起こします。現代社会において、自然とは遠くなってしまった私たちですが、心が動かされるような大地の息づかいを、作家たちの多彩な感性を通して感じてみませんか?


当店では、公式図録・作家の関連グッズを販売中です。鑑賞の記念として、ご自宅で展覧会の余韻を味わうことができます。また、一部アイテムを除き、オンライン注文が可能ですので、遠方でご来館が難しい方もぜひお楽しみください。


展覧会公式図録

本展覧会の公式図録は、館内の常設ミュージアムショップ、またはオンラインショップで販売しております。出品される作家画像のほか、作家のことば、作家略歴や担当学芸員のエッセイが収録されています。

本展覧会の図録は、表紙に面白い仕掛けが!奄美大島の金井工芸で染められた「泥染め」の布が入っています。

実は、本展覧会出品の作家ミロコマチコも、この金井工芸の工房で染色した作品を制作しています。手ざわりを味わいながら、表紙の裏面に、布が表から見えるように貼り付けて、図録を完成させてみてください。

泥染めの特徴として、色が変化する場合がございます。大地の息づかいを抱きながら、変わりゆく過程もぜひお楽しみください。
展覧会の名称「大地に耳をすます 気配と手ざわり」の言葉通り、図録からも大地の気配が感じられる、そんな1冊になっています。

展覧会公式ポストカード

展示作品が、ポストカードになりました。メッセージを書いて絵ハガキとして送ったり、フレームに入れてインテリアとして飾ったり、お気に入りの作品が、お手元でいつでも気軽に楽しめます。(下記紹介は展示順)


川村喜一(かわむら きいち)
移住者から生活者へ、知床に根を下ろしてゆく日々を撮る

1990年東京生まれ。写真家・美術家。東京藝術大学大学院美術研究科修了後、2017年に「自然と表現、生命と生活」を学び直すため、北海道・知床に移住した。新たに家族となったアイヌ犬・ウパシとの暮らしや、知床の風景や野生動物を新鮮なまなざしで撮影しつづけ、2020年に写真集『アイヌ犬・ウパシと知床の暮らし』(玄光社)を出版。狩猟免許を取得してしだいに生活者となるなか、実感を伴った生命の循環をインスタレーションで発表している。

川村喜一 ポストカード 165円(税込)
We were here. 2024年 インスタレーション 作家蔵

ふるさかはるか
素材を育て、採集し、自然と生きる人に取材した木版画

1976年大阪府生まれ。美術家・木版画家。フィンランド、ノルウェーなど北欧での滞在制作を経て、2017年からは青森で自然とともに生きる人々に取材を重ねながら制作に取り組んでいる。自ら採集した土、自ら育てた藍から絵具をつくり、木のかたちや木目を生かして版木をつくるなど、自然と関わる手しごととしての木版画にこだわりをもつ。近年は取材地で出合った漆に注目し、その樹木を版木に、樹液を絵具に取り入れた作品を試みている。2023年、青森での取材をまとめた作品集『ことづての声/ソマの舟』(信陽堂)を出版。

ふるさかはるか ポストカード 165円(税込)
[左上]〈ソマの舟〉山かけと懺悔(部分) 2023年 木版 藍・土、紙 作家蔵 撮影:麥生田兵吾
[右上]〈ソマの舟〉泉と傷 2024年 木版 藍・漆、紙 作家蔵
[左下]〈トナカイ山のドゥオッジ〉織り(部分) 2014年 木版 土、紙 作家蔵
[右下]〈ソマの舟〉光の話(部分) 2023年 木版 藍・土・漆、紙 作家蔵

ミロコマチコ
奄美で体感した、いきものの気配と生命の煌めき

1981年大阪府生まれ。画家・絵本作家。本の装丁や展覧会、ライブペインティングなど幅広い活動を行う。2019年、「生きる」ことに軸を置き、絵を描きたいと奄美大島に移住。自然と生活の密接なつながりを感じながら、いきものの気配や生命の煌めきが濃厚に漂う作品を生み出している。移住後の作品には、身近ないきものに加え、精霊や竜など目に見えない存在が捉えられている。2023年、4年ぶりとなる新作絵本『みえないりゅう』を発表。

ミロコマチコ ポストカード 165円(税込)
[左上]竜のしぶき 2022年 アクリル、木製パネル 個人蔵 
[右上]かさねうみ4 2023年 アクリル、木製パネル 個人蔵
[左下]光のざわめき 2022年 アクリル・紙コラージュ、木製パネル 個人蔵
[右下]2匹の声 2022年 アクリル、木製パネル 個人蔵
全て撮影:Yuichiro Tamura

倉科光子(くらしな みつこ)
東日本大震災の津波による変化を追いつづける植物画

1961年青森県生まれ、東京都在住。2001年から植物画を始める。2013年から東日本大震災の被災地に足を運び、浜辺や津波の浸水域に生えた植物を描きつづけている。津波により、内陸の植物が浜に根を下ろしたり、何十年も地中にあった種が芽生えたりした様子に加え、近年では復興事業で変わりゆく植生にも目を向ける。人と植物の時間スケールの違いが意識させられる一方、植物と目を合わせるかのような低い視点から描かれる植物には、被災した人々の営みも重ねられている。

倉科光子 ポストカード 165円(税込)
[左上]40°12’15”N 141°47’55”E 2013-14年 透明水彩・アクリル絵具・鉛筆、水彩紙 作家蔵
[右上]38°13’51”N 140°59’42”E 2022年- 透明水彩・鉛筆、水彩紙 作家蔵 撮影:大谷一郎
[左下]38°12’55”N 140°59’02”E 2022-23年 透明水彩・鉛筆、水彩紙 作家蔵 撮影:大谷一郎
[右下]37°33’22”N 141°01’31”E 2016-20年 透明水彩、水彩紙 作家蔵

榎本裕一(えのもと ゆういち)
根室の自然に美を見出し、翻訳する

1974年東京都生まれ。2018年より北海道・根室にもアトリエを構える。花の色彩に注目した作品を多く手がけていたが、根室では冬の景色に魅了されたという。近年は、アトリエの近くの景色や自然が偶然に生み出すかたちに着想した作品を制作している。一見すると抽象のような油彩画は、目を凝らすと風景が浮かび上がる。暗い森の静寂と生命の気配を感じさせ、鑑賞者に自らの体験を想起させる余白をもつ。本展のために、雪の湖面を表す新作に取り組んでいる。
榎本裕一 ポストカード 165円(税込)
結氷 2024年 ウレタン塗料・インクジェットプリント、アルミパネル 作家蔵 撮影:大谷一郎

作品をイメージした展覧会限定ブレンドコーヒー

アート作品が、焼きたての高品質コーヒーにこだわるcafeoroさんによるオリジナルブレンドコーヒーとともに、ご自宅へ。

5人の作品からイマジネーションを膨らませたコーヒーディレクターの山下敦子氏が、複数の豆をかけ合わせて、独自の風味や味を生み出しました。自然と生命に深く関わりのある作家に合わせ、インドネシアマンデリン(深煎り)、ルワンダ(中煎り)、コスタリカ(中煎り)の3種類をブレンドしています。インドネシアマンデリンは大地のように土っぽい風味や香り、ルワンダはアフリカの大自然を、コスタリカは世界で屈指の環境大国といった、自然や生命と結び付けてコーヒー豆をセレクトしました。

オリジナルブレンドコーヒー 全5柄パッケージ 324円(税込)※中身は同じです

飲んだ一口目はインドネシアマンデリンの力強さが際立ち、温度が冷めていくにしたがって、ルワンダの複雑な味わいやコスタリカの優しい風味なども現れてきます。温度変化とともに少しずつ味わいの変化も楽しめ、出品作家5名のように様々な表情を見せてくれるブレンドです。


店頭には作家グッズも

展覧会に合わせ、館内LB階常設ミュージアムショップにて、作家の関連グッズも取り揃えております。ご来館の際は、ぜひお立ち寄りください。
※一部商品は、オンライン販売もしております。


▼オンライン購入ページはこちら


展覧会情報

展覧会名:大地に耳をすます 気配と手ざわり
The Whispering Land: Artists in Correspondence with Nature
会期:2024年7月20日(土)~10月9日(水)
会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C
休室日:月曜日、9月17日(火)、9月24日(火)
※ただし、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・休)は開室
開室時間:9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00 *入室は閉室の30分前まで
観覧料:一般 1,100円 / 大学生・専門学校生 700円 / 65歳以上 800円/高校生以下無料

※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
(いずれも証明できるものをご提示ください)
※都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要)
※同時期開催の特別展「デ・キリコ展」「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」のチケット提示にて各料金より300円引き
※事前予約は不要。ただし、混雑時に入場制限を行う場合があります
※10月1日(日)は「都民の日」により、どなたでも無料

[サマーナイトミュージアム割引]
※7月26日(金)、8月2日(金)、9日(金)、16日(金)、23日(金)、30日(金)の17:00以降は、一般及び65歳以上は各料金より200円引き、大学生・専門学校生は無料(証明できるものをご提示ください)
*他の割引との併用はできません

主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館
特別協力:株式会社ツガワ
協力:合同会社 北暦、株式会社ミシマ社、Gallery Camellia、青森公立大学 国際芸術センター青森
お問い合せ:東京都美術館 03-3823-6921

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