『別冊太陽 田中一村 南の琳派への軌跡』
監修:大矢鞆音
出版社:平凡社
サイズ: A4変判 22× 1×29 cm
ページ数:168ページ
孤高の画家田中一村の人生に迫る!
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鮮烈な色彩と造形で、独自の絵画様式を生み出した田中一村。困苦のなか、絵を描き続けることだけを願い、画壇から離れて独り高みを目指した、その生涯と画業に迫る決定版です。
親族との対談や、知人等のコラムやエッセイなど、一村の魅力がさらに深掘りされていて、興味深く読み進めることができます。分かりやすい解説が添えられた美しいカラー図版とともに、一村の生前の様子がうかがえる写真も掲載され、魅力がより感じられます。
目次
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「閻魔大王への土産」 田中一村画の頂点 小林 忠
一村の「クッキャール」 梯 久美子
■栃木~東京時代 神童・米邨の誕生(1908~1937/0~29歳)
わずか二カ月で東京美術学校を退学/南画との決別
■千葉時代 “新しい日本画”を求めて(1938~1957/30~49歳)
戦中戦後に描き続けた観音図/新たな画風獲得のためのスケッチ/
一村と号する──中央画壇への挑戦/花鳥を描き、大作に挑む/
天井画に描かれた草花/千葉寺という理想郷/一村を変えた南国への旅/
色紙に描いた景色/奄美前夜の快作──旅立ちへの資金援助
■奄美時代 運命の地への旅立ち(1958~1977/50~69歳)
奄美への入り口となった和光園/一村の散歩径/
生涯を一村に捧げた姉喜美子/“南の琳派”の誕生──奄美で描かれた最高傑作
残されたスケッチ/一村撮影の写真
《Colum》
戦前・戦後の千葉寺風景 福田道宏
《秋晴》をめぐる龍子と一村 大矢鞆音
田中一村と近代の南画家たち──小室翠雲・松林桂月との関係とその影響 村田隆志
秘められた“北志向”の影 大矢鞆音
《対談》伯父・一村と過ごした日々を見つめて 新山 宏+大矢鞆音
《Essay それぞれの奄美、それぞれの一村》
丹羽貴子/鍵谷節子/絹谷香菜子/松原千里/濱田康作/田辺周一/松井輝美/福井篤子
《再録》田中一村の変容 戸田禎佑
《Essay 一村考──作品と生涯をめぐって》
河野エリ/小林優子/山西健夫/山本和弘/イアン・ミルマン
作家
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田中一村 Isson Tanaka(1908-1977)
明治時代から昭和時代にかけての日本画家。晩年移り住んだ奄美の自然に魅せられ、鋭い観察眼で描いた大胆かつ繊細な花鳥画で知られます。明治41年、栃木県に生まれた一村は、彫刻家の父より手ほどきを受け、幼年期より稀有な画才を発揮し、若くして南画家として知られるようになります。東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科に入学しますが、2か月で退学。
その後、転居を繰り返しながら独学で自らの絵を模索しますが、展覧会での評価が振るわず、中央画壇への希望を失った一村は、50歳を過ぎて家財を売り払い単身奄美へ移住します。紬工場で染色工として働きながら創作を続けますが、生涯中央画壇に認められることなく69歳で生涯を終えました。ゴーギャンがタヒチに移り住んだように、一村も奄美大島に移住し生涯を終えたことから、「日本のゴーギャン」との異名もあります。
(出版社ウェブサイトより引用・抜粋)
※当店の田中一村関連グッズは、特別展「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」〈2024年9月19日(木)~12月1日(日)〉公式グッズではありませんので、お間違えの無いようご注意ください。
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