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なら 手数料無料で 月々¥1,020から
サイズ:26×18.5㎝
監修:芸術新聞社
出版社:芸術新聞社
単行本:132ページ
●ミュージアムショップのスタッフが厳選するオススメ美術書
店頭で人気の美術書を、スタッフのコメントと共におすすめいたします!
みなさまのおうち時間が充実しますように。
次代を担う彫刻家がここに集結
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実力派の中堅から気鋭の若手まで18名の彫刻家を厳選しました。
第一線で活躍する現代の彫刻家たちを紹介したムック本です。
▼掲載作家
稲葉友宏、岩崎永人、大石雪野、大森暁生、小谷元彦、金巻芳俊、
須田悦弘、棚田康司、土屋仁応、中里勇太、七搦綾乃、名和晃平、
はしもとみお、福田亨、前原冬樹、三沢厚彦、森淳一、吉田泰一郎
▼Pick UP
死の淵から生還した彫刻家の作品群 小谷元彦
彫刻家が蘇らせる大日如来像 大森暁生
▼コラム
彫刻、その手がかりを求めて 小田原のどか
彫刻と見世物のあいだ 冨澤治子
超絶技巧はなぜ人気なのか? 㓛刀知子
ミュージアムショップスタッフ【ムライ】より
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「彫刻がさらに好きになりました」
ページをめくっていくと次々と現れる、息をのむような美しさに、思わず手が止まってしまった。写真でこれだけインパクトがあるなら、実物を前にした時どうなるだろうとワクワクする。
そこにたたずむだけで、周りの空気を変えてしまうような。同じ素材でも作り手によって繊細さも禍々しさも感じさせる。彫刻のそんなところが好きだ。
本書は、ただ眺めているだけでも楽しめるし、こんなに素晴らし作品をどんな人が作っているのか?どんなことを考えているのだろうか?など興味を持った作者について知ることが出来る。
例えば棚田康司さんの、木と自分の関係性を「結婚生活」に例える部分が興味深い。
初めはお互いの主張でぶつかり合うが、時が経つとお互いの許容範囲、落としどころが分かってくるという。
なるほど。そんな風に木との関係を捉えているのかと、読み進めながら頷いてしまった。
間に入っているコラムの内容も、彫刻について美術編集者や学芸員によって思わず「へえ」と言いそうな解説が書かれており、読み応え抜群。
一度読んだ後も繰り返し見たくなる。更に時間が経った後も、時々取り出して眺めたくなる一冊である。
三沢厚彦 奇をてらわず普通のことを
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動物をモチーフとする理由に、「造りたいものを普通に造って展示したい、奇をてらわず普通のことを普通にやりたい」との思いを語っています。
三沢厚彦の制作する作品には、表情の変化や喜怒哀楽などはあまり見られず静かにたたずむものが多い印象ですがそれは見る人に様々な解釈をしてほしいから。
うれしいそうな顔や、悲しそうな顔などその静かな表情からいろいろな感情を受ける人に任せたいとの思いがあり制作しているそうです。
三沢厚彦はこのように作品への想いを述べています。
「作家が語るのではなく作品が語る。見る人の思いの幅で見え方が変わる。変わって良いんです。そう思うと、能面や仏像もそうですよね。演じる人の所作によって表情が変わったり、仏像も直立不動だけど微妙に動いたりもする。わざわざ説明したりしない、「黙して語らず」。そういう日本の美意識みたいなものは、譲れないですね。日常の中にも生成していきたいなと思うんです」
まるで森の中にいるような、不思議な感覚に襲われるのは三沢厚彦が幼いころから体験してきた森での遊びや木に対する想いからくるのかもしれません。
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