hmm, by 東京都美術館ミュージアムショップ | ふむふむ

2025/01/14 11:15


この度、当店に「アンディ・ウォーホル」の新商品が入荷しました!カラフルでポップなデザインが元気を与えてくれる、オシャレなグッズです。


「ポップアートはみんなのものだ。」という言葉を残したアンディ・ウォーホル。アメリカが活気に満ちていた1960年代の消費社会で、キャンベルスープ缶、バナナ・ジャケット、マリリン・モンローなど、だれもが知るモチーフをアートにしたポップアート界の寵児として、アメリカン・ドリームをつかんだアーティストです。黒のサングラス、レザージャケット、丈の長いチェルシーブーツにジーンズ、そしてシルバーのウィッグという、トレードマークとなるスタイルで、自らもブランド化し、カリスマ的存在となりました。

彼がどのようにしてカリスマとなったのか。アンディ・ウォーホルの名言と共に、その軌跡を一緒に辿り、ミュージアムグッズをもっと深く楽しみましょう。


有名になることを夢見た少年時代

病気がちだった少年時代、いつか有名になりたいと願っていたウォーホルは、大学で美術を専攻し、卒業後はニューヨークで広告やファッション・イラストの仕事をはじめました。ウォーホルにとって、オシャレなニューヨークは夢のような場所。子供のころから憧れたゴージャスな生活を手に入れ始めました。靴のイラストの仕事や、グリーティングカード・レコードジャケット・デパートのショーウィンドウなどデザイン業は順調で忙しく、友人たちや母親に手伝ってもらったこともあったといいます。

セレブの仲間に入りたい!

お金持ちが大好きで、セレブやハリウッドスターを見つけるのは、ウォーホルの趣味のひとつ。まるで張り込みのように、プラザホテルのロビーによく座り込んでいたといいいます。また、有名作家のマンション付近をうろつき、ばったり会えることを夢見たことも。「お金さえあればのし上がれる」と気付いたウォーホルは、巧みに自分を売り込むことで、商業アーティストのなかでトップクラスのギャラを稼ぐようになり、セレブの仲間入りすることに成功したのです。

誰だって楽しめる!「普通の人」のためのアート

当時のアート界は、ちょうど風向きが変わろうとしていました。主流になりつつあった「抽象表現主義」に異を唱えるものたちが出てきたのです。内面を重視しすぎて、現実的ではない、と。1960年代初頭に入ると反発するように、日常でよく目にするものをモチーフとした「ポップ・アート」を求めるアーティストたちが一斉に脚光を浴びるようになりました。クレス・オルデンバーグ、トム・ウェッセルマン、ジェームス・ロゼンクイスト、ロイ・リキテンスタイン…。もちろん、ウォーホルもその中の一人です。「ポピュラーカルチャー(大衆文化)」に根差した美術=「ポップ・アート」のアーティストたちは、フツウの生活を送るフツウの人達のアート、知識や教養を必要としない、だれだって楽しめるアートを目指しました。

メトロポリタン美術館の20世紀アートのキュレーターであったヘンリー・ゲルツァーラ―は、当時のことをこう語っています。「まるでSF映画みたいだったよ。ニューヨークでバラバラに生息し、お互いの存在すら知らなかったポップアーティスト連中が、一斉に泥の中から起き上がり、それぞれの作品を掲げてふらふらと歩き始めるその様子はね。」


これが芸術!?ありのままの「キャンベル・スープ缶」

ウォーホルが一躍有名になったのは、1962年に描いた「キャンベル・スープ缶」でした。モチーフをそっくりそのまま描いた作品は、個性あふれる筆致や独創的なアレンジなどはまったくなく、「芸術」として受け入れてもらえないこともありました。しかし、飾り立てないことで、あえてありのままの美しさを伝えたかったのです。「大金持ちもギリギリの生活を送る人間も、同じものを消費するという伝統」、つまり、移民の両親のもとに生まれた彼は、全てのアメリカ人に対して平等に与えられている「1杯の美味しいスープが約束してくれる幸福」を信じていました。


アートビジネスで成功を手に入れろ!


新しいスタイルを確立したウォーホルは、その後シルクスクリーンを取り入れ、だれもが見慣れたドル紙幣やブランドラベル、マリリンモンローなどの煌びやかなハリウッドスターをモチーフとした作品を制作し始めました。印刷技術を駆使した作品のため、いくつもの複製がつくられ、色彩を変えたバージョンが数多く誕生します。その頃には、アシスタントを雇って作業を任せ、親方のような立場に。量産体制は、アートをビジネスとして追及したウォーホルの成功を加速させていきました。


人間の渦の中にいたウォーホル


瞬く間にスター街道を駆け上がっていったアンディ・ウォーホルは、アバンギャルドな仲間たちとビジネスを共にしたり、同時代を生きるライバルとしのぎを削ったり、時には命を狙われたり、様々な影響を受けながら「複製芸術の神様」としてその地位を確立させました。そんな彼は、「あらゆる人から影響を受けることは、いいことである」と語ります。それはウォーホル自身、ギャラリーオーナーのアドバイスから生まれた「キャンベル・スープ缶」のアイディアで、成功の扉を開くことができたから言えるのかもしれません。ウォーホルが歩んだ道は刺激的で、その軌跡に触れることは大きな意味があります。彼の人生・作品・言葉が、今度は私たちの人生に、影響を与えてくれることでしょう。


ポップアートを楽しむミュージアムグッズ

新商品の「アンディ・ウォーホル」グッズは、普段使いしやすいアイテムばかり。カラフルで豊かな色彩は、半世紀以上たった現代でもとってもオシャレです。今回は、ステーショナリーを中心に入荷しました。ミュージアムグッズ初心者でも、実用性の高いアイテムは選びやすいですよね。

ゴムバンド付きの方眼ノートで使いやすく

鮮やかなフラワーズのプリントが目をひくB6変形サイズのノート。厚みのある表紙、そして折り返しやすいリングタイプで、開いたページをとめるゴムバンドもついているノートは、デスクがないときでも書きやすいので重宝しそう!方眼タイプなので、図表やイラストなども書きやすく、自由度が高いノートです。
リングノート 880円(税込)

ドルサインがポップなマスキングテープ

今や人気文具の仲間入りしたマスキングテープは、いくつあっても嬉しいアイテムです。簡単に貼って剝がせるので、シンプルなものにアクセントをいれたいときは、マステで彩ると楽しい。手帳の表紙やスマホケース、空き瓶など、何列も並べて埋めたいときは、この幅広タイプがおすすめです。
マスキングテープ 528円(税込)

カラフルシールでデコレーション

箱を開けると、色とりどりの絵画シールが飛び出してくる、楽しいミュージアムグッズ。10柄が3枚ずつ入っていて、全部で30枚と大容量!ちょっとずついろんなものが欲しいという、乙女心をくすぐられるアイテムです。ダイカットなので、剥離しなくても活用の幅が広がります。スマホケースの隙間に挟めば、オリジナルデザインケースに早変わり!
フレークシール 550円(税込)

定番のクリアファイルは3ポケットで便利

ポケットごとに1枚のアートが分解、レイヤー分けされている凝ったデザインのクリアファイルです。このレイヤー分けにともなって、ポケットがたくさんある嬉しい仕様に。A5サイズで持ち運びやすく、ハガキやチケット、領収書の保管にも便利です。
3ポケットクリアファイル 440円(税込)

両面デザインが可愛いスケッチブック

画材店や文具店ではシンプルなスケッチブックが多く並ぶ中、ミュージアムショップらしいデザイン性の高いスケッチブック。部屋に平置きするだけでも映えますね。絵を描くだけでなく、思い出の記録用に写真やチケットも貼ってスケッチノートにしたり、目標や思考を可視化させるビジョンノートにしたり、「大きな自由帳」としても活用できそうです。
スケッチブック 990円(税込)

毎日の暮らしが明るくなりそうな、カラフルなミュージアムグッズたち。「ポップアートはみんなのものだ。」というアンディ・ウォーホルの思いを受け取って、日常をポップアートで彩ってみませんか?


参考
「とらわれない言葉」アンディ・ウォーホル 青志社
「僕はウォーホル」 キャサリン・イングラム パイ・インターナショナル
「子どものための美術史 世界の偉大な絵画と彫刻」ヘザー・アレグザンダー 西村書店

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