かわいらしいスヌーピーが絵画の中に紛れ込んだ、当店でも人気のコラボシリーズ。
この度、新しい仲間が増え、一層賑やかになりました!
大人から子供まで、ユニークなアートグッズに夢中になりそうですね。
hmm,に新しく仲間入りしたアイテムの、コラボ絵画をご紹介したいと思います。
鳥獣戯画×SNOOPY
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国宝 鳥獣人物戯画 甲巻 平安時代・12世紀
Caricatures of animals and humans.
栂尾山 高山寺蔵
鳥獣戯画と呼ばれ親しまれている国宝・鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)。京都市にある「栂尾山 高山寺」に伝わる絵巻物で、甲・乙・丙・丁の4巻構成で、約44メートルにも及ぶ国宝です。動物たちが相撲をとったり、お経をあげたりと、人間さながらに生き生きと動く姿が有名ですが、作者は不明で、誰が描いたのか推測の域を脱せず、今だはっきりとしたことは分かっていません。
鳥獣戯画は、右から左へと順に見て行く絵巻の特性を生かした物語描写が、マンガの原点ではないかと言われています。現代の漫画では、走る人物の後ろにシュッと早く動いていることを表す線を描き、読み手は「速いスピードなんだな」と当たり前のように読み解く文化がありますが、その原点がここにあったのですね。この上の作品(部分)では、カエルがしゃべっているということを表すために、口元から線がでていますね。「ヤー!」なのか「参ったか!」なのか、動物たちのおかしなセリフが聞こえてきそうです。
さて、ミュージアムグッズの中で、この絵巻物の中に紛れ込んだスヌーピーたち。一緒に追いかけっこしたり、驚いたり、まるで作品の登場人物のようで、可愛らしいですね。
ゴッホ×SNOOPY
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ひまわり 1888 年
Sunflowers
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
オランダのポスト印象派の代表的画家、フィンセント・ファン・ゴッホは、オランダ南部の小さな町フロート・ズンデルトで生まれ、27歳になった1880年頃から画家を目指した遅咲きの画家。しかも、その活動は約10年と短い期間でした。一番の理解者である弟テオに支えられながら、大胆で鮮やかな色彩と感情的で独特のタッチで、精力的に創作活動を行います。特に、パリから南フランスのアルルに拠点を移した後は、「黄色い家」や「ひまわり」「夜のカフェテラス」など、現在代表作と呼ばれる作品を次々に生み出しました。
その中で、名作「ひまわり」は、同じような構図の作品が「7点」も存在することはご存知でしょうか。よく見ると、向日葵の本数やトーンが異なっています。戦争で一枚焼失してしまったので、現存する作品は6点。そのうちの1点は、日本にあります。アルルで共同生活を送るため「黄色い家」にゴーギャンを招いたゴッホですが、ゴーギャンの部屋を飾るために「ひまわり」を制作した、とも言われています。夢であった共同生活に対して、ゴッホなりのおもてなしだったのかもしれません。ゴーギャンも、ゴッホが向日葵を描く姿を、キャンバスに残しています。
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糸杉のある麦畑 1889年
A Wheatfield, with Cypresses
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
こちらの作品は、ゴッホが神経発作のために、サン=ポール・ド・モゾル修道院の精神病院で療養中に描かれたものです。タイトルにある「糸杉」は「死を象徴する木」とされていたそうで、キリストが磔にされた十字架が糸杉の木から作られていた、との説も。聖職者を目指していたゴッホにとって重要な意味を持ち、情熱を傾けたモチーフでした。そんな糸杉の死のイメージとは対照的に、黄金色の麦畑やオリーブの茂み、空には白い雲が渦巻き、南仏プロヴァンスの明るさが伝わってくるこの風景画は、ゴッホ自身が「自分の夏の絵の最高作」と評していたといわれています。この作品は、星月夜のすぐ後に描いた作品で、厚塗りのうねる様な筆致が生命力を感じさせますね。
そんなゴッホの世界に入っていったスヌーピー。ひまわりによじ登ったり、南仏プロヴァンスの風景に浸ったり。名画の世界を堪能しているようです。
モネ×SNOOPY
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サン=ラザール駅 1877年
The Gare St-Lazare
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
印象派を代表するフランスの画家、クロード・モネ。彼の代表作「印象・日の出」(1872)は、印象派の名前の由来になりました。パリで生まれたモネは、10代から絵の才能があり、アトリエの中で絵を描くことが主流だった時代、屋外で制作活動をしていた風景画家ウジェーヌ・ブーダンとの出会いで外光の魅力を学び、屋外で制作するスタイルを身に付けました。自然の光の表現にこだわり、「筆触分割」と呼ばれるパレットの上で絵具を混ぜずに、細く小さな筆のタッチで絵具を置くように描写する手法を用いて、その美しさの表現を追求しました。
「サン・ラザール駅」は、パリの主要な駅の中でも1837年開業と最も古い駅です。本作は、蒸気と煙の中に2台の汽車や行き交う乗客、画面上部にはプラットフォームの屋根が、自由な筆致で描かれています。現代では郷愁を誘う「蒸気機関車」も、本作の描かれた19世紀末には最新の乗り物。移ろう光や水面等、繊細な色彩を特徴とするモネですが、同じ自然現象でも蒸気、煙を表現することによって、蒸気機関という先端技術を描いたのです。実はこの作品を描くには大変な許可取りが必要だったようで、1877年サン・ラザール駅の構内やその周辺で絵が描けるように、かなり奮闘したようです。結果、無事に許可が下り、確認されているだけで12点の作品が生まれました。駅の付近にアトリエとして使う部屋を借りるほど、この連作の制作に力を入れたことが伝えられています。
そんなモネの作品の中で、当時の「最先端」の蒸気機関車を見物するスヌーピーたち。ちょっとかしこまった装いが愛らしいですね。マルチケースは、作品が裏表で異なるのが特徴。既に販売中の「睡蓮」も一緒に楽しめてしまう、おすすめのミュージアムグッズです。
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