あけましておめでとうございます。

旧年中は格別のご厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。

本年も、更なるサービスの向上に努めて参りますので、より一層のご支援、お引き立てを賜りますようよろしくお願い申し上げます。

今年の十二支は辰となります。十二支では、唯一空想上の生き物ですね。力を持つ龍は権力の象徴とも言われ、大きな力や成長、勢いといった活気あふれる年になるという謂れがあります。

美術作品の中でも、龍は様々な名画の中に出てきますね。

富士越龍図/佐久間象山画賛　葛飾北斎　1849年　個人蔵

江戸時代後期の浮世絵師 葛飾北斎の最後の作品とされる肉筆浮世絵「富士越龍図」。雪に覆われた富士山と黒い雲の中を昇っていく龍が描かれていますが、勇壮果敢で勢いがある事や強さの象徴である昇り龍が、まさに2024年にぴったりですね。

2024年の干支は「甲辰」といって、十干の最初であり「ものごとの始まり」を意味する「甲」の辰年であることから、「新しく始めたり、こつこつと積み上げてきたものが、姿を整えて実を結ぶ」縁起のいい年と言われています。まさに、準備の年であった2023年卯年から、その結果が花開く2024年になれるといいですね。

北斎と言えば、彼が生涯を通じて様々な表情で描いた富士山が印象的。富士山と言えば、お正月の縁起物として欠かせないものです。毎年、お正月は日本文化を肌で感じる季節であり、古き良き和の芸術を、改めて見つめ直す良い機会なのかと思います。

ミュージアムグッズを通じて、日本の伝統美を日常でも。海外でも人気の浮世絵ですが、まずは私たち日本人から、その魅力を再認識できたら素敵ですね。

当店は、2024年もお客様の日常に彩を添えられるような、魅力ある商品との出会いをご提供してまいります。多くの方々にご愛顧いただけるようスタッフ一同努めてまいりますので、本年も東京都美術館ミュージアムショップを宜しくお願いいたします。