「Giorgio de Chirico : The Changing Face of Metaphysical Art」
編/著:ヴィクトリア・ノエル=ジョンソンほか
発行者:SKIRA(スキラ)
言語:英語
ページ:264ページ
サイズ:28.5×24.5×2.2cm
様々な角度からデ・キリコを読み解く
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長い生涯を通じて、実験的かつ多作であり続けたキリコの「形而上学芸術の変貌」を解説した1冊。作品を時系列ではなくテーマごとにまとめ、キリコが傾倒していたニーチェの哲学を通して作品を読み解きます。
約90点の作品の他、手紙、当時の写真、展覧会カタログなど、豊富なアーカイブが掲載されています。技法や構成、色調など、多くのスタイルの変化を経てなお、一貫して形而上学という哲学的概念を感じさせるキリコの核心に迫る一冊です。
作家
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ジョルジョ・デ・キリコ Giorgio de Chirico(1888-1978)
20世紀に活躍したイタリアの画家であり、彫刻家。ニーチェやショーペンハウアーの思想、ベックリンやクリンガーらの作品に影響を受けたキリコは、1910年頃より空虚な都市風景、マネキン、奇妙なゆがみをみせる遠近法、幾何学的形態などによる哲学的、暝想的画風を追求します。そして、それらを元に、1917年カッラとともに「形而上絵画(形而上派・メタフィジック絵画)」と呼ばれる芸術動向、および絵画様式を提唱しました。街路の片隅、広場、鉄道の駅、顔のないマネキン人形などを用いて、事物の非日常的な組み合わせから、幻想的で神秘的な内面世界の表現を目指しました。サルバドール・ダリやルネ・マグリットといった前衛画家たちに多くの影響を与えたキリコは、シュルレアリスム絵画の先駆けとされています。その後、古典的な作風に転じましたが、晩年には幻想的な作風に回帰。90歳の生涯を閉じるまで、精力的に創作を続けました。
*こちらは、東京都美術館で開催の「デ・キリコ展」<2024年4月27日(土)~8月29日(木)>の公式グッズとは異なります。ご注意ください。
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