de Chirico: The Song of Love: MoMA One on One Series:DE CHIRICO THE SONG OF LOVE(One on One)
発売:2014年
著者: Emily Braun エミリー・ブラウン
発行:MUSEUM OF MODERN ART NY(MoMA)
仕様:ペーパーバック
サイズ:18.5×23×0.5cm
ページ:48ページ
言語:英語
「愛の歌」からデ・キリコの魅力に迫る
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ニューヨーク近代美術館のコレクションから1つの作品にフィーチャーした「One on One」シリーズより、デ・キリコの「愛の歌」をテーマにした一冊です。本書の表紙にある「愛の歌」には、ゴム手袋、緑のボール、彫像などが、街と建築物の中に突如として現れており、キリコの特徴でもある「形而上絵画」の世界です。
著者のエミリー・ブラウンが作中のモチーフの謎、ルーツについて探求し、デ・キリコの作品が当時の前衛的な画家や詩人に与えた影響など、「愛の歌」の魅力に迫ります。一つの作品について、じっくりと味わいたい方へおすすめの洋書です。
作家
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ジョルジョ・デ・キリコ Giorgio de Chirico(1888-1978)
20世紀に活躍したイタリアの画家であり、彫刻家。ニーチェやショーペンハウアーの思想、ベックリンやクリンガーらの作品に影響を受けたキリコは、1910年頃より空虚な都市風景、マネキン、奇妙なゆがみをみせる遠近法、幾何学的形態などによる哲学的、暝想的画風を追求します。そして、それらを元に、1917年カッラとともに「形而上絵画(形而上派・メタフィジック絵画)」と呼ばれる芸術動向、および絵画様式を提唱しました。街路の片隅、広場、鉄道の駅、顔のないマネキン人形などを用いて、事物の非日常的な組み合わせから、幻想的で神秘的な内面世界の表現を目指しました。サルバドール・ダリやルネ・マグリットといった前衛画家たちに多くの影響を与えたキリコは、シュルレアリスム絵画の先駆けとされています。その後、古典的な作風に転じましたが、晩年には幻想的な作風に回帰。90歳の生涯を閉じるまで、精力的に創作を続けました。
*こちらは、東京都美術館で開催の「デ・キリコ展」<2024年4月27日(土)~8月29日(木)>の公式グッズとは異なります。ご注意ください。
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