『もっと知りたいデ・キリコ』
著者: 長尾天
出版社:東京美術
サイズ: B5 25.7 x 18.5 x 1cm
ページ数:80ページ
内容
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1919年までの「形而上絵画」、画風を一変させる「技術への回帰」、そして以降も続くデ・キリコの表現と人生を追いながら、ショーペンハウアーやニーチェの哲学、早逝した父へのオイディプス・コンプレックス的な葛藤という観点から、デ・キリコが描いた「謎」に迫ります。
(出版社ウェブサイトより引用)
作家
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ジョルジョ・デ・キリコ Giorgio de Chirico(1888-1978)
20世紀に活躍したイタリアの画家であり、彫刻家。ニーチェやショーペンハウアーの思想、ベックリンやクリンガーらの作品に影響を受けたキリコは、1910年頃より空虚な都市風景、マネキン、奇妙なゆがみをみせる遠近法、幾何学的形態などによる哲学的、暝想的画風を追求します。そして、それらを元に、1917年カッラとともに「形而上絵画(形而上派・メタフィジック絵画)」と呼ばれる芸術動向、および絵画様式を提唱しました。街路の片隅、広場、鉄道の駅、顔のないマネキン人形などを用いて、事物の非日常的な組み合わせから、幻想的で神秘的な内面世界の表現を目指しました。サルバドール・ダリやルネ・マグリットといった前衛画家たちに多くの影響を与えたキリコは、シュルレアリスム絵画の先駆けとされています。その後、古典的な作風に転じましたが、晩年には幻想的な作風に回帰。90歳の生涯を閉じるまで、精力的に創作を続けました。
*こちらは、東京都美術館で開催の「デ・キリコ展」<2024年4月27日(土)~8月29日(木)>の公式グッズとは異なります。ご注意ください。
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