『美の20世紀⑩ シーレ』
著者:ジャネット・ツヴィンゲンベルガー
監訳者:山梨俊夫
訳者:木村理恵子
出版社:二玄社
サイズ:23.7×24.7×1.4㎝
ページ数:80
シーレの裸形の魂に迫る、入門書的一冊
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20世紀美術の開拓者たちを特集するシリーズの「エゴン・シーレ」編が登場。
表現主義を代表する画家のひとりであるエゴン・シーレは、
グスタフ・クリムトに師事し、
オーストリアの芸術における伝統を切り崩していきました。
本書では図版とともに作品解説やシーレ自身の人物像についてテキストがついています。
シーレの描く裸体について、線の描き方や形の捉え方などの表現方法だけではなく、
当時の人々にどう受け止められていたのか?や、シーレにとって裸体を描く意義など、
作品の深部に迫る文章が見どころの、入門書的一冊です。
目次
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軽蔑する女(ゲルトルーデ・シーレ)(1910年)
腕を組む裸の少女(ゲルトルーデ・シーレ)(1910年)
右腕を挙げて座る裸の女(1910年)
死の床に就くシーレ(1918年)
紺色の服を着て横たわる少女(1910年)
裸の女(1910年)
裸の女と縞模様の布(1911年)
夢の中の女(1911年)
鏡の前でヌードのモデルを描くシーレ(1910年)
集落と山々(1907年)ほか
エゴン・シーレ Egon Schiele(1890-1918)
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オーストリア・ウィーンで活躍した画家。短い生涯でありつつも、19世紀末を経て芸術の爛熟期を迎えたウィーンで、当時盛んであったクリムト率いるウィーン分離派や象徴派、表現主義に影響を受けながら、当時の常識にとらわれない、人間の死とセクシュアリティを追求した、挑戦的で強烈、個性的な画風を確立させました。
体を極端にひねったり、うずくまったり、膝を抱え込んだりと、印象的で独特な人物画のポーズが特徴です。
1890年、ウィーン近郊で生まれたシーレは、幼少の頃から絵の才能を発揮し、1906年には学年最年少の特別扱いでウィーン美術アカデミーに入学しました。
しかし、アカデミーの保守的な古典主義に馴染めず授業を離れ、尊敬するグスタフ・クリムトの弟子となります。
1909年、19歳になったシーレは、仲間と共に「新芸術集団」を結成。
独自の表現主義的な画風を確立しました。
第一次世界大戦に翻弄されるも、作品発表の機会を得て国際的に評価が高まり、社会的な成功を収め始めた矢先、スペイン風邪が流行し夫婦で感染。
妊娠中の妻・エーディトが亡くなった3日後、シーレも命を落としました。
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