『もっと知りたい世紀末ウィーンの美術
クリムト、シーレらが活躍した黄金と退廃の帝都』
著者:千足 伸行
出版社:東京美術
サイズ:B5(25.7×18.2×2㎝)
ページ数:96
文化の爛熟を示した「世紀末ウィーン」を読み解く
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西欧に600年もの間君臨し続けていたハプスブルク家の帝都である
ウィーンの終焉に生まれた文化たちを俯瞰できる本書。
いわゆる「世紀末ウィーン」とは、
19世紀末のウィーンで起こった
政治における混乱によって人々の関心が文化に向かった結果であるとされています。
クリムトやシーレを中心に分離派、
ウィーン工房、建築、表現主義などの美術分野から、
ビーダマイヤー、ジャポニズム、カフェ文化、映画「第三の男」など、
図版やコラムなど盛りだくさんの内容です。
著者について
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千足 伸行
1940年 東京生まれ。
東京大学文学部卒業。
TBS(東京放送)を経て国立西洋美術館に勤務。
1970~1972年 西ドイツ(当時)政府給費留学生としてドイツに留学。
1979~2011年 成城大学文学部教授。
2015年より広島県立美術館館長。
グスタフ・クリムト(1862⁻1918)
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19世紀末、ウィーンで活躍したユーゲントシュティール(象徴主義)を代表するオーストリアの画家。ウィーン分離派というグループを立ち上げ、主要メンバーの一人として活躍しました。絵画、壁画、スケッチ、その他さまざまな芸術作品を残しましたが、中でもクリムトの全盛期とも言われる「黄金様式」の金箔を用いた煌びやかな作品が有名です。画風は、日本美術からも影響を受けたと言われ、装飾的な独自の絵画表現で、一世を風靡しました。
クリムトは、主に「女性」を題材とした多くの作品を残しています。その絵画の中の女性は官能的で美しく、ファム・ファタル(宿命の女)を題材とした絵も多く描きました。クリムトが生涯残した作品(油彩・未完含む)は、220点あまりとされています。
エゴン・シーレ Egon Schiele(1890-1918)
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オーストリア・ウィーンで活躍した画家。短い生涯でありつつも、19世紀末を経て芸術の爛熟期を迎えたウィーンで、当時盛んであったクリムト率いるウィーン分離派や象徴派、表現主義に影響を受けながら、当時の常識にとらわれない、人間の死とセクシュアリティを追求した、挑戦的で強烈、個性的な画風を確立させました。体を極端にひねったり、うずくまったり、膝を抱え込んだりと、印象的で独特な人物画のポーズが特徴です。
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