●図録 Catalog
「キュッパのびじゅつかんーみつめて、あつめて、しらべて、ならべて−」展
東京都美術館主催
会期:2015年7月18日(土)~10月4日(日)
「キュッパのびじゅつかん みつめて、あつめて、しらべて、ならべて SPECIAL BOX」
〔内容物〕
カタログ 1冊、キュッパの上野公園マップ 1枚、ポストカード 2種
別冊付録 1冊『アート・コミュニケーション事業ドキュメント 「キュッパのびじゅつかん」展から』
外箱16×23×3.3㎝ 図録15×21×1㎝ 別冊付録15×21×1.4㎝
ポストカード10×14.3㎝ マップ21×29.8㎝
東京都美術館にて、2015年夏から秋開催の企画展
「キュッパのびじゅつかんーみつめて、あつめて、しらべて、ならべて−」
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東京都美術館アート・コミュニケーション事業から生まれた展覧会の公式図録です。
同展覧会は、ノルウェーの新進作家オシール・カンスタ・ヨンセンによる絵本『キュッパのはくぶつかん』を出発点としています。
絵本の主人公キュッパが物集めが好きな丸太の男の子であることから、「物を見つめ、集め、並べてみることから始まる、私たちの住む世界とのコミュニケーション」が展覧会のテーマです。
展示では、物を収集する過程の楽しさが伝わってくるようなコレクションや、何かを観察、収集し、並べることを含むアーティストの作品が紹介されました。
「キュッパのびじゅつかん」展のカタログ
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箱が大好きなキュッパにちなみ、特製の箱に入っています。
中にはカタログの他、展覧会オリジナルのポストカードが2種とキュッパが案内する上野公園マップ付き。
箱からカタログを出し、中底に描かれたキュッパのラベルを切り取って使うと、自分の宝物を分類できる箱として使えます。
カタログ冊子の前半は「キュッパのびじゅつかん」展に出品している資料や作品、そしてアーティストの説明が書かれ、後半は上野公園に集まる美術館・博物館など文化施設を支える専門家たちがミュージアムの舞台裏について、また、『キュッパのはくぶつかん』のお気に入りのシーンについて語っています。
キュッパの世界に関心がある方も、キュッパ的大人たちが支えるミュージアムの世界に関心がある方も、ぜひご一読ください。
【目次】
「キュッパのびじゅつかん」展の舞台裏(稲庭彩和子)
1.キュッパの部屋にようこそ
2.みつめて、あつめて、しらべて、ならべて!
3.まなざしの冒険へ
さぁ、上野公園へ
【参加アーティスト】
オシール・カンスタ・ヨンセン
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1978年ノルウェー、ベルゲン生まれ。
ベルゲン国立芸術大学にてデザインとビジュアルコミュニケーションを学んだ。
2011年、デビュー作品である『キュッパのはくぶつかん』で「今年のもっとも美しい本賞」(ノルウェー・ビジュアルコミュニケーション協会主催)銀賞受賞。
栗田宏一
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1962年山梨県生まれ。
「世界の多様性」をテーマにしている、足元にある土のありのままの美しさ、尊さを伝える作品を発表している。
岩田とも子
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1983年神奈川県生まれ。
2008年東京藝術大学大学院美術研究科修了。
身近な自然物を観察・収集することから宇宙的なサイクルを体感するような作品を制作する。
日比野克彦
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1958年岐阜県生まれ。
1980年代、素材にダンボールを使用した作品や、時代を反映した作品表現で注目された。
1986年のシドニー・ビエンナーレ、1995年ヴェネツィア・ビエンナーレに出展。
近年では、地域の人々と制作を行いながら、鑑賞者・受け手の力に焦点を当てたプロジェクトを展開している。
アラン・ケイン
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1961年英国ノッティンガム生まれ。
作り手側(アーティスト)と鑑賞者の人々との境界線をあいまいにすることに関心を持ち、特に高尚な芸術と呼ばれるものと、より一般的な文化活動の境界とは何か?という問いを提示する作品を制作している。
小山田徹
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1961年鹿児島県生まれ。
京都市立芸術大学日本画科卒業。
1984年に結成した「ダムタイプ」の活動と並行し、90年代から様々な共有空間の開発を進めた。
近年は東日本大震災後に宮城県女川町にて「対話工房」を住民・建築家らと結成。
そのメンバーとして、コミュニティーの再生に携わっている。
京都市立芸術大学教授。
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